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マスクをしながらでも上手にコミュニケーションを取る方法とは?

 
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Shuri Miyasaka
アナウンサー歴20年以上。東京・関東を中心に「稼ぐ話術」のコンサルタントとして、自己紹介やコミュニケーションに関するセミナーを開催しています。 趣味は韓国ドラマを観る事。韓国ドラマを観すぎて今では韓国語で値切り交渉も可能なレベルに。
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おはようございます!宮坂珠理です。
関東地方は今日も気温がグングン上昇する予報です。
季節柄、そして今年はコロナウイルスの影響もあり、マスクをする機会が多くなっていますね。
このようなご時世ですので、最近では普段マスクをすることのあまりない現場でもマスク姿の人を見かけます。
先日デパートに行きましたが、店員の方はすべてマスクを装着されていました。また、ビジネスシーンでも同じです。オフィスの中や、営業の現場などでもマスク姿にならざるを得ない状況のようですね。
特にビジネスシーンでのマスク着用は、必要な状況とはいえ、多少なりとも不便なことも起こっているようです。

今日は、マスクをしながらでもコミュニケーションが取りやすくなる方法をお伝えします。

マスクをすることによって起きやすい「コミュニケーション」上の問題点

マスクをすることによって、起こりやすいコミュニケーション上の問題点として挙げられるのは以下のようなことです。
1、マスクで口元が覆われれしまうので、声がこもって聞き取りにくくなってしまう
2、顔の大半がマスクで隠れてしまうことにより、表情がわかりにくい

本来、ビジネスマナー上では、マスクを着用しながらの会話はよくないとされています。本来マナーとは、「相手の立場に立って相手を思いやる気持ち」ということです。マスクをすることによって、相手がどのように感じるのかをよく考えた上で行動しなければなりません。
マスクをすると、上記のような問題点が起こってしまい、相手にも不快な思いをさせてしまいやすい為、ビジネスマナーとしては「控えたほうが良い行為」なのです。
ですが、そうは言っても現在の状況からすると、「むしろマスクをしていないほうが不快」と取られてしまうこともあるでしょう。
マスクをせざるを得ない状況で、それぞれの問題点をどのように解決していくのがよいか、それぞれ見ていきましょう。

問題点1、声がこもって聞き取りにくくなってしまう

声は、喉や口を通ってきた空気を振動させることによって、「声」となって相手に聞こえます。ですが、マスクをすることにより、マスクに空気の振動が吸収されてしまって外側には伝わりにくくなってしまいます。
これが、声がこもってしまう大きな原因です。
マスクをしている状態でなくとも声がこもって聞こえるという方の多くは、「口をあまり開かずに」発音・発声しています。
口を開かないと、声が口の中で吸収されてしまい、結果外に届きにくくなるのです。
マスクをするとそれと似たような状態になります。
声がマスクで遮断され、吸収されてしまうことによって、声がこもってしまい相手に聞き取りにくくなるのです。
マスクをしながら会話をしたときに、相手から何度も聞き返されてしまう。そんなときには意識して「あいうえお」の口の形をいつもよりも大げさにするのがおすすめです。

声がこもってしまうのは、口をあまり開いて話さないために、音が口の中でストップしてしまうことが原因の一つです。
口を開いて話すということは、すべての音を「あいうえお」の口の形に大きく動かして話すということです。日本語の音は、あいうえおの5つの母音と子音で作られています。50音のうち、「ん」を除くすべての音には必ずあいうえおのいずれかの母音があります。
例えば、「か」を発音するときに、「かー」と長く伸ばしてみると、最後に「あ」という母音が聞こえてくるはずです。
同様に、「し」だと「い」。「ゆ」だと「う」といった具合です。
あいうえおの口の形を意識しながらそれぞれの音を発音することで、1音1音が粒立ってクリアに聞こえてきます。
例えば「ありがとうございます」を母音に変換すると「あいあおうおあいあう」となりますが、これを母音を無視した状態で発声すると、どうなるかというと、よく体育会系の挨拶にありがちな「あざーっす!」というようになってしまいます。
ありがとうございますと、母音の口の形を意識した形で発音するときと、あざーっす!と言ったときの口の動きを鏡の前で見てみてください。
ありがとうございます。と発音しているときのほうがはるかに口の開閉が激しいはずです。
ですので、日本語をはっきりクリアに聞こえるように発音するためには、この母音がとても重要ということはお分かりいただけるかと思います。
私は小学生から社会人まで幅広い年齢層の方に発音・発声の仕方を教えていますが、大人であろうと子供であろうと、50音表に従って母音と子音の関係を説明することから始まって、「あいうえお」の口の開け方から学んでもらっています。
まず、「あ」ですが、普段思っているよりも大きな口の開け方です。まんまるに近いかたちで口を開けて発音します。
次に「い」は、両方の口角を思いっきり横に引っ張って発音します。
「う」はタコの口のような感じです。口を小さくすぼめ、前に突き出します。
「え」は、口が逆三角の形になるように開けます。最後の「お」は楕円形に口を開けて発音します。
マスクをしながら話をするときは、この母音の口の形を意識しながら発音すると相手に伝わりやすい声になります。

また、マスクをしたまま頑張って大きな声を出そうとすると喉に負担がかかってしまいやすくなります。

そんな時は大きな声を出すというよりも、通る声を意識してみてください。普段よりも1トーン高めの声を出すと声が通りやすくなります。

やり方はとっても簡単です。話す時に口角を上げて笑顔になるだけです。

え?それだけ!?と、思われるかもしれませんが、笑顔になるだけで1トーン高めの声がでるのです。

試しに『おはようございます』と、まずは真顔で言ってみてください。

どうでしたか?少し低めの声が出たと思います。

では次は笑顔になって『おはようございます』と言ってみてください。

1トーン高めの声が出たはずです。マスクをしていて笑顔は見えませんが、それでも笑顔で発声するだけで聞き取りやすい『通る声』になりますよ!

是非やってみて下さい。

 

 

 

 

 

問題点2、マスクで顔が隠れてしまい、表情がわかりにくい

マスクをすると、顔の大部分が隠されてしまいます。
最近のスマホは、フェイスIDとなっているものが多いので、ついついマスクをしたままスマホを使うとこのフェイスIDにひっかかってしまいますね。そのぐらい、マスクは、人の顔の特徴を隠してしまうものなのです。
マスクをしながらコミュニケーションを取らなくてはならない場合、気をつけるべきなのは、顔の「表情」です。
人は声のトーンや顔の表情などからもコミュニケーションを取っています。
メラビアンの法則でも言われているように、人は話の内容よりも、どんなふうに話をしているかということに影響されやすいのです。
マスクをしていると、見えているのは目だけですので、この場合は目の表情にも気をつける必要があります。
よく企業での研修などを行っていますが、「笑顔」を作ってみてくださいとお願いすると、口だけで笑顔を作っている方が案外多いです。
マスクがない状態でも、口だけ笑っていて目がわらっていないと「ちょっと怖い」印象になってしまうのですが、マスクをしてしまうと、口が隠れてしまうので相手からすると「全く笑っていない」表情に見えてしまいます。
真面目な話をするときは別として、挨拶などのときは特に「目」も笑うように意識することをおすすめいたします。

まだまだマスクを必要とする日々が続きそうですが、マスクのせいでどうもコミュニケーションがうまく行かないと感じたら、
1,母音の口の形を意識して発音する
2,目の表情にも気をつける
といったことを試してみてください。

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