元プロデューサーが語る!ショッピングチャンネルのウソ&ホントまとめ記事。
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いつもありがとうございます。猫と韓国ドラマをこよなく愛する宮坂珠理です。
最近、昔のブログをチェックしていたら。「緊急速報!」というタイトルの記事を発見。何かと思ったら、飼い猫「墨子(すみこ)」が脱走して無事戻ってきたという、とってもくだらない平和な内容でした(笑)
←ちなみにこちらがウワサの脱走ネコ墨子。真っ黒なのであまりよくわかりませんが、近づいてよーく見るとまあまあブサイクです(笑)。
深夜のテレショップとの違いは?
私たちは、ジュピターショップチャンネルやQVCと提携し、化粧品のみならず、日用雑貨やアパレルなど、これまで様々な商品をテレビを通して販売してきました。
私たちがお取引をさせていただいている、ショップチャンネルは開局して15年以上にもなりますが、残念なことにまだまだ人々の間では「深夜のテレショップ」イコール「ショッピングチャンネル」という認識があるようです。
「ショッピングチャンネルで化粧品を売っている」と、お話させていただくと、「ああ、あの深夜に外国人が出て売ってるあれ?」というお答えがよく帰ってきたりします。
たしかに、深夜の外国人が出てきてノリノリでエクササイズマシンなどを売っている番組も、同じテレビショッピングというジャンルではあります。
では、「深夜のテレショップ」と「ショッピングチャンネル」はどう違うのでしょうか?
違いをざっくりと表にまとめてみました。
深夜のテレショップ | ショッピングチャンネル | |
放送形態 | 収録番組 | 24時間の生放送 |
1番組あたりの放送時間 | 5分~2.30分程度 | 1時間 |
売上配分の仕組み | 番組枠を購入 | 売上金額の%で計算 |
放送媒体 | 地上波の一部に編成されている | CS局(独自のチャンネル) |
ターゲット層 | 20~30代男性 | 40代以上の女性 |
このように、深夜のテレショップとショッピングチャンネルは、放送形態から売上配分の仕組み、ターゲット層まで様々なところで違いがあることが分かりますね。
まだまだ誤解も多いショッピングチャンネルのウソ・ホント。よくある質問に元プロデューサーの私がお答えし、徹底解説いたします!
Q1,ショッピングチャンネルで放送している番組はいつ収録しているのですか?
A1, 現在日本には主に、ショップチャンネルとQVCジャパンの2大ショッピングチャンネルがありますが、2社とも24時間生放送です。ですので、出演者はどんな時間であってもスタジオに行って放送に臨んでいます。出演者も裏方もかなりの体力勝負であることは間違いありません。
Q2, ショッピングチャンネルに払う放送料はいくらぐらいなのですか?
A2, 基本的に放送時間を買うというのではなく、デパートなどに商品を卸す時と同じように、仕切り値段で収めるという形になっています。つまり、放送局側も、供給側も、売れたら売れた分だけ収入に繋がるというしくみです。
Q3, 放送中にSOLD OUTとか、注文集中していますなどの案内が画面に出てきますが、本当に売り切れていたり、注文が来ているのですか?
A3, はい。これは本当によく聞かれる質問です。この部分が「アヤシイ」「本当なの?」「売れてるみたいにウソの表示を出しているのでは?」と感じていらっしゃる方も多いようですので、はっきりとお答えさせていただきます!!
「すべて本当の情報です」。
「リアルガチ」な情報しか基本的には出せません。
副調整室にあるプロデューサーの席には、生放送中の販売状況、注文受付情報、在庫数などがすべてリアルタイムでわかるようなデータが表示されており、それを見ながら番組を進行させています。プロデューサーはお客様からのコール数に合わせて、より商品が売れるように常に工夫しているのです。
例えば番組内で時折コールセンターから連絡が入り、「もっとこの商品の素材について聞きたい」とか、「もう一度モデルさんが着ている所を見たい」などのリアルタイムのお客様からのリクエストなどにもお答えしています。
「このデモを見せたときにコールが上がった」と判断したならば、もう一度コール数をあげるためにデモの指示を出すこともあれば、コールが殺到しすぎてしまい、このままでは売り切れてしまうと判断したときには、「残りわずか」のテロップを出し、キャストさんにあまり在庫数がないのでお急ぎの注文をと呼びかけてもらう指示をだしたりもします。
番組でしゃべっているキャストさん同様、プロデューサーも売上が成績に反映されてきますので、売り切れていないのに「SOLD OUT」を表示させたり、電話注文が集中していないのにそういう表示を出すことは固く禁止されていますし、ウソの表示をだしたらコールが伸びなくなる可能性もあるので絶対におこないません。
以上が、よくあるご質問でしたが、参考になりましたでしょうか?確かに、ショッピングチャンネルの世界ってとても特殊な世界だと思います。でも、それがこの分野の魅力なのではないかと思っております。